概要

5600系は2010年3月27日に登場した急行形電車である。本来は5700系の一つとして扱われるようだが、制御方式が他の5700系と異なる事とデザインの一部が異なる事から一部では5600系とも呼ばれている。

登場の経緯

本形式は元々は5700系の増結用中間車として1989年に製造された車両で5701Fと5702Fの1両目と2両目の間に挿入されて6両編成となった。それからは7000系の6両連結可能編成と共通で本線系の急行を中心に使用された。日中は単独で使用され、ラッシュ時は5300系・5500系・7100系・7700系等を増結して8両編成で運用された。

その後共通運用されて来た7000系が廃車になると他に共通運用可能な車両が存在しなかったため、単独で使用されるようになった。しかし2本のみで使い手が悪かった事から2009年9月に増結車を抜いて登場時の4両編成に戻された。捻出された中間車に廃車になった5300系の運転台を取り付けて新たな4両編成となったのが5600系である。

5700系との相違点

本形式には5700系との相違点がいくつか存在する。

運転室後部に座席がなく、立ち席スペースとなっており、窓も無い
先頭車化改造を行った関係で座席を設置するスペースが無くなったため、立ち席スペースとなって窓も埋め込まれた。

先頭車の即窓の数が異なる
先頭車の即窓は3連結だが、本形式は先頭車化改造であるため、先頭車も中間車と同じ4連結になっている。

制御装置が異なる
他の5700系は界磁チョッパ制御に対し、本形式は界磁添加励磁制御であり、中間車時代の頃は界磁チョッパ制御と界磁添加励磁制御が一つの編成に混結された珍しい編成だった。

パンタグラフの位置
他の5700系は中間車のみに対し、本形式は5300系と同一である。

電動車の位置
他の5700系は(豊橋←TMMT→岐阜)に対し、本形式は(豊橋←TMTM→岐阜)である。

歴史

1989年6月 5700系の増結車として登場
2009年9月 編成から外される
2010年3月27日 新たに4両編成を整備し、再デビュー
2017年6月 引退

運用

登場時は1380系の代走等といった限定運用だったが、次第に他のSR車と共通運用されるようになった。

現在

名古屋本線 岐阜・伊奈
竹鼻線 全線
羽島線 全線
津島線 全線
尾西線 弥富・津島
犬山線 全線
各務原線 全線
広見線 犬山・新可児
常滑線 全線
河和線 全線
知多新線 全線
西尾線 全線

過去

尾西線 津島・一宮

種別

現在

名古屋本線 普通 準急 急行 快速急行 特急
竹鼻線 普通
羽島線 普通
津島線 普通 準急 急行
尾西線 普通 準急 急行
犬山線 普通 急行
各務原線 普通 急行
広見線 普通
常滑線 普通 急行 快速急行 特急
河和線 普通 急行 快速急行 特急
知多新線 普通 急行 快速急行 特急
西尾線 普通 準急 急行

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